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Channel: 水の門
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一首鑑賞(54):本多峰子「従き行く力さえ無くしたのです」

自裁せしは背きしにあらず神よただ従(つ)き行く力さえ無くしたのです 本多峰子『ミカエルの秤』  歌集『ミカエルの秤』には、イエスを裏切ったユダに思いを致す歌がいくつも見られる。掲出歌以外でイスカリオテのユダに直接言及した歌には、次のようなものがある。   裏切りし己に耐えず縊れたるユダ 耐え耐えて生きたるペテロ   「生まれざりせばよかりしものを」ユダよ汝はも創られし者...

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2/18【NHK短歌】入選歌(題:病気)

2月18日(日)午前6時より、Eテレで放送の【NHK短歌】で私の短歌が入選歌として紹介されました。 題は「病気(テーマ詠)」。選者は黒瀬珂瀾さんで、ゲストはデーモン閣下。司会は剣幸さんです。 (2015年12月18日 作歌)...

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ちょうど良いサイズ。

ガラケーの収まる場所に録音機しのばせ心は礼拝に向く (とど) 2013年5月25日 作歌。

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#通読 2018年1月分まとめ

◆1月1日 新改訳ヨブ33:13-14「なぜ、あなたは神と言い争うのか。自分のことばに神がいちいち答えてくださらないといって。神はある方法で語られ、また、ほかの方法で語られるが、人はそれに気づかない」。刺さる。昨日の礼拝でも二点程小さな気づきが。それを思い出せるかは祈りにかかっている ◆1月3日 バプテスマのヨハネの言葉(NIVマタイ3:8)「Produce fruit in keeping...

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二段階脱皮。

小春日の射す待合にのぼせきて間を置かず脱皮してゆく (とど) 2013年12月4日 作歌、2017年11月下旬 改訂。

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わかってないな…

喜びて無税を報せくる父はわが障害を身体と云う (とど) 2012年8月20日 作歌、2018年2月9日 改訂。

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【NHK短歌】で拙歌が放送されます!

2月18日(日)午前6時からEテレ(2チャンネル)で放送の【NHK短歌】で、私の歌が入選歌として紹介されます。 (再放送は2月20日(火)午後3時〜)。 本名での投稿です。歌の中に「検査」の語が出てくる山梨の投稿者が私です。 大雪で大変なところ富山から東京まで収録にいらした選者の黒瀬珂瀾先生に感謝! ゲストはデーモン閣下です。 よろしければご覧くださいませ。

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深閑と。

初雪の噂たつ宵 充血の眼に追うタイムラインはまばら (とど) 2016年11月22日 作歌。

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一首鑑賞(54):本多峰子「従き行く力さえ無くしたのです」

自裁せしは背きしにあらず神よただ従(つ)き行く力さえ無くしたのです 本多峰子『ミカエルの秤』  歌集『ミカエルの秤』には、イエスを裏切ったユダに思いを致す歌がいくつも見られる。掲出歌以外でイスカリオテのユダに直接言及した歌には、次のようなものがある。   裏切りし己に耐えず縊れたるユダ 耐え耐えて生きたるペテロ   「生まれざりせばよかりしものを」ユダよ汝はも創られし者...

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2/18【NHK短歌】入選歌(題:病気)

2月18日(日)午前6時より、Eテレで放送の【NHK短歌】で私の短歌が入選歌として紹介されました。 題は「病気(テーマ詠)」。選者は黒瀬珂瀾さんで、ゲストはデーモン閣下。司会は剣幸さんです。 (2015年12月18日 作歌)...

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探し続けて早…

求人のサイトのCookie示す歳三つに増えて誕生日は鬱 (とど) 2010年1月15日 作歌、2015年10月15日 改作。

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『樗風集』より

村野次郎の歌集『樗風集』を読了。目に留まった歌を引いておきます。 ・吹き立つる日の暮れの風庭に焚く手紙の反故をけし飛ばしけり ・わが腹は病みて鳴るらし田蛙の畔などにゐてくくみなくごと ・生きかぬる土に思ひの断ちがたくおのが畑と共に衰ふ ・畑の道夕靄おりぬねんごろに礼(いや)してゆきしこの里の人 ・心ぐくうれひゐむよは面あげて街にみなぎる朝光(あさかげ)を見よ...

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#通読 2018年2月分まとめ

◆2月2日 マタイ25章、十人の乙女の譬え。6節「真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした」に注目。寝耳に水の到着ではなかったし、花婿が来る直前にそれと告げる声があったのだ。バッハの《目覚めよ、と我らに呼ぶ声あり》が、この話に基づいているのだなと、今朝の通読で気づいた。 ◆2月4日 詩編32:7「あなたはわたしの隠れが。苦難から守ってくださる方。救いの喜びをもって...

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何の解決にもならないじゃん…

子のわれら思い通りに育たぬを互いの血筋に帰せる父母 (とど) 2013年1月22日 作歌。

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『褐色の実』より

遠山光栄の歌集『褐色の実』を読了。目に留まった歌を引いておきます。 ・一杯の水をしんじつ冷たしと飲みゐるときにこの救あり ・歩みゐるわれのうしろに教会の鐘鳴りいでてこの坂の街 ・抽斗に熊胆円をさぐりをりとほき日の母もかくせしことあり ・はかなきに似て身辺にきしむおと膝をくづせるときに聞きたり ・涓滴のおとたちしよりとりとめもなくて不安のながき夕ぐれ...

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『緑の墓』より

岡部桂一郎の歌集『緑の墓』を読了。目に留まった歌を引いておきます。 ・黄昏の薄明にして処女マリアに眼つぶりておとめ寄りゆく ・まさびしきヨルダン河の遠方(おち)にして光のぼれとささやきの声 ・遠くよりさやぎて来る悲しみといえども時に匕首(ひしゅ)の如しも ・凝視とも放心ともつかぬ瞳にて午前一時のさやぎをぞ越ゆ ・街川に音なく夜の雪ふれり愛につかれし吾をみちびく...

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『まぼろしの椅子』より

大西民子の歌集『まぼろしの椅子』を読了。目に留まった歌を引いておきます。 ・カロッサに目は開かれつと」ある後記賜びし詩集に幾日憑かるる ・俄かに胸に火点きし如く夜更かして論拠となさむ章句書き抜く ・抽象的な人間と人に言はれしことまた思ふ夕餉のサラダまぜてゐて ・ながくわれを苛める貌もわが中に噛み砕かれて像を結ばず ・われを伴ひて遁れむと言ふノアもなし裾濡らし雨の舗道を帰る...

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『青い壁画』より

吉田漱の歌集『青い壁画』を読了。目に留まった歌を引いておきます。 ・四重唱歌い来るにすれ違いその宵はほのぼのと部屋に戻りぬ ・淡々と街燈は照らしハレルヤに透り処女の声一人まじりぬ ・救いなき日々を生きると歎かえば何時よりか幼く求め合い来し ・失職を言いつくろいて雨に来ぬ持つ弁当も忽ちぬれて ・流れくる黒人(ニグロ)の聖歌に泪わく寝転びしままパンをむしりいて...

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『相良宏歌集』より

『相良宏歌集』を読了。目に留まった歌を引いておきます。 ・声和して聖歌合唱は流るるともひとり苦しみて君は死にしを ・医療器具の棚のガラスに頭かかへ気胸さるるわが裸身映りぬ ・夜更ひそかに胸の水をかへくれし看護婦の去る幼き靴音 ・気胸が効いてゐないと君の囁きに罪びとの如くうなだれてゐつ ・わが胸より黄に澄む水を採りてゐる君の指先はいたく荒れたり...

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『宇宙塵』より

加藤克巳の歌集『宇宙塵』を読了。目に留まった歌を引いておきます。 ・幻聴が幻聴をよびはてしなくさまよひ入りたり枯草の原 ・耳なりがあつといつきに襲ひきて支離滅裂の午後に入りゆく ・屋上にけふも東京の海をみるひとに言はざる救ひのひとつ ・魂(たま)ひとつ祈りの声とからまりて闇夜の空を馳けまはるなり ・救ひは夢に来たりて土を這ふわれらにあはき光をそそぐ...

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