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『掌詩~てのひらの詩』より
故・高岡伸作牧師の『掌詩~てのひらの詩』(五行歌に近い詩形を集めた詩集)を読了。目に留まった詩を引いておきます。 バッハにも 哀しみがあったと ある夜 眠れなく なってしまった ルターの眼が 蝉に似ている と思ったら ほんとに 鳴きだした アウグスチヌスの 大耳に びっくりした 以前は あんなじゃなかった 『狂った一頁』 という説教を...
View Article一首鑑賞(8):さいとうなおこ「教会より届く手紙の」
少女の日に通いし丘の教会より届く手紙の文字変りたり さいとうなおこ『キンポウゲ通信』 この歌を読んだ瞬間「あっ」と思った。教会にかつて通い、今は諸事情で遠ざかっている人にも、たまに教会から送られてくる郵便物は、何らかの印象を残していることが分かったからである。...
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