尾山篤二郎の歌集『清明』(抄)を読了。目に留まった歌を引いておきます。
日のうちに必ず消ゆる雪とおもふ晩(おそ)かれ早かれと思ふ吾命(わぎのち)
なほわれに意力遺りてゐることを疑はずして消(け)ゆく雪見つ
事に触れ怒れる時にせめてもと書ける書き物人こぞり憎め
戦は三歳越(みとせごし)なり少年が町に奏(ふ)く喇叭兵に似づきつ
日のうちに必ず消ゆる雪とおもふ晩(おそ)かれ早かれと思ふ吾命(わぎのち)
なほわれに意力遺りてゐることを疑はずして消(け)ゆく雪見つ
事に触れ怒れる時にせめてもと書ける書き物人こぞり憎め
戦は三歳越(みとせごし)なり少年が町に奏(ふ)く喇叭兵に似づきつ