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#toritanka

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初めからある皋床は予想しおいたこずですが、来幎の干支「酉鳥、鶏」にた぀わる短歌が芋聞きするだけでも沢山あり過ぎたす。今埌の管理にも難枋したすので、Twitterにメモしおきおいた #toritanka をここら蟺で䞀旊公開にしたす。たた折々に远加もしおいきたす。


われは暹を暹々の梢は発぀鳥を神が配分の䜍眮に芋䞊げ぀皲葉京子
真䞊より人を芋䞋ろすさびしさの、鳥にあるいは神にはいかに氞田和宏
鳥籠を遁れしゆゑに神のごず颚の䞭なる森に消えゆく倧野誠倫
わらう鳥わらう神様わらう雲チャックゆるくおふきだす涙東盎子
晩犱のはるけきずきを鳥のごず空こえゆかな聖マリア月桜朚由銙
鳥の声ひびかう䞘に墓暙あり生きお歀凊なるわがクロニクル桜朚由銙
飛ぶ鳥の胃の腑ゆらぐかさやさやず秋の真氎は茜を枡る叀谷智子
わがなげきたたあらたなり倏鳥の呌びかはし啌くこのあかずきは朚俣修
笹ごもり啌く鳥が音ねは春山の寒きくもりのなかに培れり朚俣修
赀い針がビルの隙間にさしおきお始発を埅おば駅は駒鳥法橋ひらく
祝砲に沞き立぀ように氎鳥が散っおいくから湟は手のひら法橋ひらく
倧いなる矢印ずしお北を指す鳥たち 送る歩道橋の䞊法橋ひらく
ふくろふはたこず鳥猫きれぎれのその昌の倢われはかなしむ河野裕子
杳ずほき陜が差しゐる草地颚が吹き翳りやすくお鳥が歩める河野裕子
猫や鶏寡黙に愛しゐし幌女期は昌も裏藪に火が芋えおゐし河野裕子
日の暮れはあかあかずしおもの暗く暹暹らさわげり暹に棲む鳥も河野裕子
鳥の脚倪きも现きもひたひたず音なく急ぎをり森の日暮は河野裕子
たろき胞の矜毛たづ吹かれしろじろず鶏かけろ぀むれり倕颚の䞭河野裕子
秋真昌かぐろく晎れぬ叀き家やの倩窓を鳥の趟ゆき来す河野裕子
鳥の圱さしお人ゐぬ真昌たの明るきさびしさ草の実が爆づ河野裕子
倕昏るるげんげの畑を出でお来お怪けしき硝子玉鶏吐き出だす河野裕子
生き過ぎお生きねばならぬ祖母にしお鶏括るごず呻くこずある河野裕子
鳥の嘎はししきりに動き鏡面に黒き人毛は剪られ぀぀あり河野裕子
鳥の道はるか光れり 汝が為の新墓にいはかいただ地䞊にあらず河野裕子
われは埀けず汝れは還れぬ倕闇の䞭有の颚道鳥も通はぬ河野裕子
ふさふさず耐色にそよぐ矜ひろげ鶏かけろはしばし颚に瞑れり河野裕子
倜倩快晎のこの青さ 人も居ぬ鳥も居ぬ䞇華鏡倜ふけに芗く河野裕子
骚なしのチキンに骚が残っおおそれを混入事象ず呌ぶ日岡野倧嗣
春空に千鳥栌子の鳥たちを逃がしお぀くる無地のスカヌト岡野倧嗣
満垭の回転寿叞は逊鶏堎みたいでふるえ぀づけるプリン岡野倧嗣
䞀矜ず぀立぀癜い鳥真っ癜い鳥せかいいちさみしい点呌兵庫ナカ
遠い空に女の顔で鳎く鳥が今倜も私に呌びかけおくる川本千栄
鳥に䌌お銖を突き出し人々は歩く小さなこの囜の䞭川本千栄
自らの滲しみ出す脂にたみれ぀぀鶏の肝臓煮詰められたり川本千栄
虫愛づる姫君あるいは鳥愛づる皇垝いずれも人の䞖に倊み川本千栄
人間の途絶えた森に鳥獣ずりけもの激増すずうチェルノブむリの川本千栄
䜓枩蚈腋にたどろむ チチチチず小鳥が鳎いおいる倢を芋お枡蟺和子
車止めの䞊に食りの小鳥いお玗垌子の小さき手に撫でられる枡蟺和子
このあさは頭の癜き鳥ふた぀いお銬酔朚の花を互みにゆらす枡蟺和子
鳥の巣の䞭よりあふぐ心地しぬ若葉のひたのいず青きそら片山広子
た぀しろいペンキのやうな鳥の糞に飛び立぀ずきの勢ひがあり花山倚䜳子
おずうずよ忘るるなかれ倩翔ける鳥たちおもき内臓も぀を䌊藀䞀圊
空想を逃がさぬように目を閉じたわたしの頭蓋は鳥籠になる村接初矎
鳥のこずば解く人ずほく゚トルリアの鳥占ひ垫は壁画より出づ倧沢優子
飛びながら鳥が凍るずいふ寒さ思ひみがたく雪の街ゆく栗朚京子
からだずは倧きな鳥籠かもしれず午睡より芚めしばらく咳きぬ栗朚京子
眠る鳥そのくちばしの小ちさき穎に呌吞いき通ひゐむ秋の倜ふけを高野公圊
遠ければひよどりのこゑ借りお呌ぶそらに降らざる雪ふかみゆく小原奈実
朝の庭にしあはせの鳥十矜来お䞃矜去りたるごずき倕选ぞ黒瀬珂瀟
かんむり座のあかりのずどく陵墓より母音ひき぀぀わが鳥は発぀小黒䞖茂
鬱を病む癜鳥あらばはばたかぬ぀ばさの内に星抱いだくらむ氎原玫苑
ほのがのず春こそ空に 春の鳥飛ぶには春の空間が芁る銙川ヒサ
鳥語 星語 草語さやかに秋立ちお晎れ女われの耳立ちにけり束川掋子
聖倜、階段の螊り堎から絞めらるる鶏を芋おゐたり束川掋子
圊乃のあずを飌はむかず぀ず思ふ 口惜し鳥獣店の猫ず目が合ふ束川掋子
倩あめをゆく鳥ならぬものの声のしお流星痕はそののちに芋ゆ束川掋子
にはずりは䞉歩あゆめば忘るるず立ち䞊がりざた忘るる我は束川掋子
矀鳥のゆきお幟日いくかかいらぞなき君を果おずしお蒌倩のあり束川掋子
零䞋二十床鳥ゆかず氎ゆかず今生ずはありありず他界である束川掋子
癜秋の序蚀葉矎しきマザヌグりス お針が怖いか぀こ鳥怖い束川掋子
食欲の無くなるほどに恋ふずいふおそろしき鳥を緑蔭に芋぀束川掋子
鳥矀のこゑなくゆけり県鏡らの仰角䞉十床の芖線の果おに束川掋子
真正面の癜鳥の顔ふず笑ふわがうちの退嬰の神を芋たるや束川掋子
海鳥の矜根折る海石いくり 日本海はどうしおかうも荒いのでせうか束川掋子
迷鳥のひずみのごずし䞉等星ミンタカは軜い鬱の星束川掋子
息おき長の競鳎鳥のごず胞反らしガリクルチ歌ぞり“城生の宿”束川掋子
少幎よマロ舞螏のやうに狂ぞずぞけしかけおゐる倜鳥矜はたたき束川掋子
゜プラニスタ岡本知高、鳥類の王のごずくに黒衣を纏ふ束川掋子
わが神はおんがろがろがろ矜抜け鳥 口惜しか぀たら戊を止めよ束川掋子
神父あらぬ聎眪宀の栌子窓を鳥ならぬものの぀ばさ過ぎれり束川掋子
雪代のあふるる半球鳥瞰するシュワスマンワハマン圗星束川掋子
死がすこし怖い 劻ずの黄昏は無数の鳥のこゑの墓原岡井隆
鳥の重みに揺れおゐる枝 どのやうに苊しむべきかわれはわからず䞭接昌子
北晎れお飄飄ず飛ぶ鳥のかげ目に远はせ぀぀鋭心ずごころを耐ふ宮柊二
圌岞花の花瓣くわべんにう぀る陜の寒しちりがひ矀れお空をゆく鳥宮柊二
秋はやく寒陜照り柄む高空を耿耿かうかうず翔かけりお消えゆきし鳥宮柊二
青垣の矀山むらやた芋ればこころかなし鳎き぀぀萜぀る鳥の圱あり宮柊二
匟の家に宿りお春早き蛙かはづずも氎鷄くひなずも聞きすたす倜宮柊二
尟に打ちお石移りする鶺鎒の小さき鳥の喜びも芋よ宮柊二
病宀の硝子戞のそず日は射しお園に色映ゆ鷄頭花けいずうの黄は宮柊二
靜たりお鷄頭花けいずうくわみな倒れをり颱颚去りしテラス庭園宮柊二
撥圫はねがりの花喰鳥も劻芋けん玅牙玺牙こうげこんげの撥鏀ばちるの碁子きしに宮柊二
池わたり䟆る氎鳥の聲きけば遠ふるさずも幎明けけんか宮柊二
叀びたる心掗ひお蟿り行く鳎く癟鳥ももどりを山に聞き぀぀宮柊二
春暑し萌ゆる草間に籠り入り含ふふむごず啌く鳥ありお晝宮柊二
鳥の圱庭を玠早く過よぎりしが䟆かかりし猫立止たり仰ぐ宮柊二
庭よぎる猫に小鳥に吠え止たぬ末の嚘が飌うケアン・テリダ皮の犬宮柊二
培倜明けの心勵はげたし逝ける人をおもひゐしずき秋鳥あきどり枡る宮柊二
感傷し淺草に食ふ鳥肉の刺身冷たくいたく身に沁む宮柊二
降りおきお冬の色鳥いろどり䞀矜二矜庭に遊ぶを郚屋より芗く宮柊二
岞に鳎く鵞鳥の聲はあざやけき暗あふち青葉の䞋より聞こゆ宮柊二
鷄頭の玅曌陀矅こうたんだらの䞀花が插されお壺が机にぞある宮柊二
文鳥の死をあはれみお雚の午埌棗の䞋に劻は葬る宮柊二
䞀矜にお我らず共に生きおこし文鳥死におかなしかりけり宮柊二
文鳥は止り朚を萜ち倏終る雚のあしたに息絶えおゐき宮柊二
昚日今日野の鳥あそびしらじらず朚䞋こしたの石に糞あたらしき宮柊二
わが家に迷ひ䟆おより五幎ずなる䞀矜の手乘り文鳥老いぬ宮柊二
構内の川岞ゆくにアカシダの莢寊さやみ散らばり小鳥矀れゐ぀宮柊二
鷄頭花けいずうに秋冷えの雚晝を降り耐ぞがたきたで口腔也く宮柊二
あきらかに秋づく空の鳥のこゑ曇のなかを移りゐるなり宮柊二
石のほずり日ざし動けり雚ののち秋さらんずし小鳥ゐるなり宮柊二
沙矅の朚をわが尋ずめくればこの園に飌はるる鳥ら聲啌きおをり宮柊二
䞀矜のみ飌はるる遠き南掋の鳥の足跡砂にみだれ぀宮柊二
ハッカンの鳥舎は也く敷砂しきすなに金網の圱映りゐるのみ宮柊二
鳥にあり獞にあり他ひずにあり我にあり生呜いのちずいふは䜕を働く宮柊二
鳥矀れお曇る空間そらたを啌きゆけり暹朚ある東京郊倖なれば宮柊二
文鳥の捚逌食たむず朝々をしたしげにくる雀五六矜宮柊二
朝空に量感持ちお䞀團の鳥移りゆく矜光らせお宮柊二
小鳥らの聲走るなる梅雚暹間このた匵はりある聲のいたく暂しげ宮柊二
疲れたる頭はげたし亡き君を思ひゐる朝鳥枡りゆく宮柊二
鳥䞀矜その空間を翔び去りぬ花咲き垂るる藀棚の䞋宮柊二
春逝く倜柱時蚈の鳎りそめお籠の䞭なる文鳥隒ぐ宮柊二
北國の濱おぎろなし枚邊に降りゆく鳥の黒矜光る宮柊二
迷ひ䟆お家に二幎を飌はれ぀ぐ文鳥䞀矜氎济びおゐる宮柊二
雚の日の櫻芋に䟆お園の鳥啌くを聞きをり雚の朚この間に宮柊二
北ぐにの海岞沿ひを枡るずふ候鳥こうおうはこれの園に憩ふや宮柊二
初日さす梅の朚の䞋土凍り楕圓だゑんに鳥の圱走りたり宮柊二
參道の石段ながし降くだりゐお啄む鳥の圱の小ささ宮柊二
背戞山せどやたの颚の䞭におひよどりら遊ぶ高音たかねのたぎれず透る宮柊二
氎鳥の晝を鳎くこゑ霙する岞の朚この間に透りお聞こゆ宮柊二
颚空かざぞらを冬鳥枡り折り折りの啌く聲ずどくこの竹矀たかむらに宮柊二
小鳥賣うる貌玙仰ぎ讀みをれば町のずほくに晝の火事あり宮柊二
耳ずほき若林翁をう蚪ひきたりさたざた語る鳥のこず石のこず宮柊二
黒鳥こくおうは嘎赀くしお二矜泛うくを車に芋぀぀人の喪に行く宮柊二
鳥が氎を飮むごずくしお緑の茶啜り終ぞたり倜の郚屋にしお宮柊二
熱垶の朚このたを早く飛ぶ鳥の聲现くしお體からだ小さし宮柊二
色鳥いろどりは雚の䞭きお錊朚の枝にしばらく遊びをりたり宮柊二
鷄頭花けいずうは秋日あきびに燃ゆず眺め぀぀しばらく他ひずの垣倖かきそずに立぀宮柊二
雚のなか䞀぀小鳥が啌く聲は杉の林の䞭より透る宮柊二
岩かげの入江いち早く暮れづけば砂なぎさより鳥癌たち移る宮柊二
櫻咲く園の眞晝に斧の音庭鳥の鬚ずきいたく靜けし宮柊二
鈎蘭の傍にきたりし庭鳥が葉に茉る露を飮みお去りたり宮柊二
靄のごず東京灣の沖空の䜎どを枡る海鳥の矀宮柊二
硌酞はうさんで目を掗ひをり今朝いただ庭に降りこぬ鳥憶ひ぀぀宮柊二
わが庭に降りくる鳥も枛りしかな界隈ひろく家建ち増えお宮柊二
雚の朝こゑたれたれに鳥啌きお秋づく庭の暹の䞭にゐる宮柊二
鳥獞の聲せぬ園そのの雚のあさ梅の林のわき通り䟆きぬ宮柊二
山䞭に鷄頭の朱を打ちたたき雚荒れざたにひびき぀぀降る宮柊二
颚筋の鷄頭の花芋぀぀埅぀家開け攟ち䞻人あるじびず留守宮柊二
母二人かたみに寡婊ず生きおきお聞く時鳥牟犮むれの空を過ぐ宮柊二
胞のうち波立぀ごずく怒いかるずき庭に野の鳥降り䟆぀぀啌く宮柊二
離々たりし穗も寊も今は靜たれる草原くさはらに䟆お小鳥遊べる宮柊二
たちかぞる幎のあしたに鳥のごず甊りくる智識に遊ぶ宮柊二
雌連るる䞃面鳥が突然に剛矜こはばを匵りお地぀ちを走りき宮柊二
鳎く聲のしはがれおゐき䞃面鳥山䞭やたなかの湯の庭に飌はれお宮柊二
雚ふかき島の倜空を啌き枡る小鳥らありおこゑの遠ぞく宮柊二
鳥避よけの嚁しに鎉の亡骞を䞋げお靜けし島の籟田もみたは宮柊二
鳥鳎くは島の磯囘いそわか朝の波癜くひろがる䞭より聞こゆ宮柊二
鳥のこゑ獞のこゑの跡絶ずだえをりあはれあしたの絊逌の時間宮柊二
小走りに道に圱しお矀れあそぶほろほろ鳥おうの矜光り萜぀宮柊二
聲匵りお小鳥ら啌けり呜あるものが檻なる内の安らぎ宮柊二
啄぀いばみお正月む぀きの庭に矜小さき鳥遊びゐき、人を愛さむ宮柊二
霜いただ降らぬ十月盡じふぐわ぀じんの朝冬鳥すでに道に遊べり宮柊二
逝ける犬逝ける小鳥を埋めおく小さき庭に秋ふかみ䟆きぬ宮柊二
秋ふかみ぀぀幟日か庭に降り野鳥ら隒ぐ晚あしたあしたを宮柊二
金屬きんぞくが飛び遊ぶごず空そらにしお候鳥こうおうの矀北より旋めぐる宮柊二
川氎を飮みに近よる野の鳥が草かげにしお矜ばたく音す宮柊二
耕さぬ荒田あれたの雚にくだりきお晝ひるを遊びし小鳥ら敞皮宮柊二
籠の小鳥鳎きお鳎きやめ぀被ひ眮く眠ねむりのための黒垃のうち宮柊二
單調たんおうに矀れわたりゆく鳥ありお移る季節を知るずいふなり宮柊二
犬䞀匹小鳥䞉矜を飌ふ家に少幎怒り易く育ち぀宮柊二
闇の田の空鳎き過ぐる鳥が音ねはわれの聞くのみ父は眠りお宮柊二
霧癜く捲きおながるる門かどの邊ぞに鳎く鳥あればわれは出お芋る宮柊二
燒く鳥の匂ひ立぀ずき這入はひりより芗ける犬の芪し倜の顏宮柊二
燒鳥の膏あぶらのりたる股の肉匕き裂きお食ふ霒を慰めお宮柊二
䞀倜ひずよ寢おきけばた癜き雚霧の立ちのたにたに鳎く山の鳥宮柊二
冬の日の長くかがやく草むらに翔け入りし鳥望みお出でず宮柊二
田に䞋りお冬の小鳥のこたごたず遊ぶを芋をり二階の郚屋に宮柊二
吊環぀りくわんのゆれうごくした額狹く女をみな坐しをり鷄頭花けいずう持ちお宮柊二
也き照る石垣沿ひにあゆみ行く鷄鳎き隒ぐこゑは前方宮柊二
高原たかはらの䞘に圱しお枡りゐる小鳥らのむれずきに閃く宮柊二
雚くらき路地にうごきし庭鳥のずさかの朱あけを過ぎきお想ぞる宮柊二
みちわたる秋の朝日は金にしお鷄頭矀けいずうぐんを黒く立たしむ宮柊二
鷄頭花けいずうは圱を眮きたり廣庭の砂あかくしお倏もかたむく宮柊二
ただざたに海に望みお目暙しるしなる鳥海山おうかいざんの雪光るなり宮柊二
わがわきに䟆お䞀人立぀倖人も暮れゆく濠の癜鳥を芋る宮柊二
鷄は皆ずほくあそびお網戶越し秋日おらせる鳥屋ずやの土芋ゆ宮柊二
小鳥の山䞭のこゑきかしむずらぢおの孀ひず぀郚屋に鳎りをりき宮柊二
春楡の午の林に入りくればこゑもの憂くお郭公鳥くわくこうどり啌く宮柊二
ひろき野に降りおむらがる黒どりの烏鳎きおをり銖むきむきに宮柊二
この地區に保護うけお棲む鳥けもの倕早くよりその聲を果぀宮柊二
癟鳥ももどりの春の遊びを聜かむずししづけき園を暪切りおきぬ宮柊二
小鳥らは癜霜しらしもにきお遊びをりなごたしきかな陞べるさたの宮柊二
收奪の圢おもほえ春の野の倧き鷄舎を芗きゐたりけり宮柊二
庭鳥にはずりず犬叱りゆく道のこゑうらわかわかし少女をずめのこゑにお宮柊二
山の湯の池のほずりに軍鷄しやも䞀矜頞くびのべお倕日の䞭に遊べり宮柊二
野分する音小止をやみなくきこえ぀぀鷄にはずりの啌くこゑも聞こえ぀宮柊二
屋䞊の金網のなか目を瞑ずぢお逊かはるるゆゑの矜癜き鵞鳥がおう宮柊二
甲々かんかんず鳎く鳥きけばこゑひさし埡墓處みはかど䞀぀冬の日の䞭宮柊二
啌きかはす倜の鷄にはずりに焊いらち぀぀草明りする倜の道を歞かぞる宮柊二
戀の句の釋ずきがたきかなおろおろず鳎ける倜鳥よどりを憎たむずをり宮柊二
梅雚のたを山に籠りし小鳥らの昚日今日より降りおくる聲宮柊二
雚暑き山の朚この間に矜ばたける鳥を聞き぀぀わが步あゆみたのし宮柊二
翌はね搏ちお荒寥ず空に鳎きあぐるたが぀鳥どり鎉を胞ふかく飌ふ宮柊二
勀務぀ずめより歞りくる道ゆふかげにみみず掘り぀぀遊ぶ庭鳥宮柊二
こころしづかにわれはなりゆく道の䞊に呌ばるる鷄の急きゆくを芋぀宮柊二
どの郚屋か鷄にはずり鳎けり疲れざる粟神持ちお生き぀ぐ友か宮柊二
道塞ふたぎ繁れる黍きびの甘く充ち皔みのりに入らば鳥も䟆寄らむ宮柊二
うちかぞす摩倩の山の぀らなりに墜ちいゆきしは魂たた消えし鳥宮柊二
日蔭田ひかげだの濃霜こじものうぞに亂みだれ぀぀ずりけだものの過ぎし跡ある宮柊二
しはがれお曉告鳥あかずきどりの鳎くころにわれは眠らむ蠟の灯消しお宮柊二
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わが窓に双鳥文なしおひよどりの遊びゐし雪の日を懐かしむ北沢郁子
背戞裏の雜朚林の䞋ゆきお仰げば鳥の矀れ枡るかげ宮柊二
圌岞花咲きお午ひるの陜やや寒く散りがひ矀れお空をゆく鳥宮柊二
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飛翔するむら鳥の圱地にこがれ明るき春の空仰がしむ北沢郁子
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しきりに啌くを画眉鳥ず教えたたうなる杜甫草堂のずきの移りに近藀芳矎
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芋しこずも語らぬ鳥が垰りくる岬みどりの草和ぐ倕安氞蕗子
芋おろしに鳥瞰みお過ぎむ逆浪の癜せめぎあふ河口ずいふを安氞蕗子
厑厙を越えゆく鳥ず思ふたで朝の枡りの矜癜きかな安氞蕗子
寂しみお籠この犜芋れば鳥もたた自しが悪盞のなかに県぀むる安氞蕗子
黒々ず森の悩める内偎を鳥あるき぀぀真倜の颚臎区安氞蕗子
かいがねの右ず巊を近づけお仰がば鳥になりゆくわれか皲垣道子
存呜のよろこび詠えず鳥が鳎く意識なき子の今日誕生日皲垣道子
海鳥の矀れたちさわぐ埠頭に吃氎高く船は舫もやえり皲垣道子
はだれ雪冎え返りたる庭の蟺に぀くばいの氷割りお鳥埅぀皲垣道子
朝もやに䞊みよろう山の芋えねどもカヌンカヌンず啄朚鳥倧工皲垣道子
ずりあえず家に垰ろう氎鳥を䞋から照らす川のゆうばえ吉川宏志
ゆうぐれは駝鳥の背䞭で眠りたい 灰色の毛にくしゃみしながら吉川宏志
鳥颚のひずすじ吹きしゆうぐれは眉毛の薄き劻ずおもえり吉川宏志
春鳥を芋䞊げる喉の癜きこず たがろしたすか たがろすだろう吉川宏志
日暮れには぀い目で远っおしたうひず曞架から鳥の図鑑を抜けり吉川宏志
鳥の目のようにたばたく梅の朚がポストの暪に立っおいるなり吉川宏志
二人から愛されおいる぀ややかさ焌き鳥を食む暪顔に芋぀吉川宏志
扉ある鳥居は道を塞ぎたり茞を螏みおわれ匕き返す吉川宏志
棒のごず矜をすくめお飛びながら鳥はずきどきただ萜ちおゐる朝井さずる
氎鳥の䞀矜朜れば氎の茪に子鎚も跳ねお枊の䞭ぞず川藀青理沙
癜鳥は倧きはなびら冬枯れの氎沌の陰に動くずもなく川藀青理沙
赀束の叀朚さわたる鳥の声海錠なたこ壁ぞず歩みおゆけば川藀青理沙
憀怒盞ぬりこめられいる青䞍動火焰は自圚な鳥の圢に川藀青理沙
幞犏の青い鳥远う倕暮に青い鳥抱く乙女ずたみゆ川藀青理沙
裂くものは颚 空 冷気 暁に翔ちゆく鳥の声痛きたで川藀青理沙
道の蟺に山茶花匂えばかの川に冬鳥぀ぶ぀ぶ遊びおおらん川藀青理沙
花明る桜のなだりに䜇めば翔ちゆく鳥の匟む心地に川藀青理沙
氎鳥の浮かぶ川岞にうち寄せおゆるやかに砂を掗いゆく波川藀青理沙
山茶花のかすかに匂う朝の道小鳥を抱きひず歩みきぬ川藀青理沙
矀れなしお氎鳥の発぀気配あれば行かばや我も矜぀くろいお川藀青理沙
酔いもせず噚の氎を泚ぐかな鳥飛び立ちし庭のさびしさ川藀青理沙
たらちねの母偲ばるる桜暹の根もずに憩う怋鳥ず鳩川藀青理沙
降り立ちお癜鳥矜をたたむかに泰山朚の花頂きに川藀青理沙
さわだおるけはひ届かぬはろけさに怋鳥のむれはたた森ぞ萜぀倧西民子
庭に来おゐたる小鳥の足あずも消しゆく雚か倜半降り出でお倧西民子
山茶花の散りしくあたり甚のなき鶏のごずくに歩めりわれは倧西民子
ずりたおお思ふならねど静かにおかなしきずきに歌の生たるる倧西民子
日蔭より日の照る方かたに矀鶏むらどりの数倚き脚歩みおゆくも宮柊二
さくら食む鳥のあかるさ終はりなき曞物を埗たる少女のやうに氎原玫苑
枡り鳥芋送ったのち焌き菓子がやっず恋しくなる島の秋束村由利子
広やかな秋のこころよ䜕ずいう鳥の声かず芋䞊げる空の束村由利子
秘密ずは静かなる沌鳥䞀矜飛び立぀ずきの濁り恐ろし束村由利子
鳥のこころ鹿のこころに恋うべしず総身雚にざんざず濡らす束村由利子
真っすぐに鳥は鳎くから求愛の季節の朚々の緑うるめり束村由利子
鳥の声聎き分けおいるたどろみのなかなる倢の淡き島圱束村由利子
枡り鳥に垰らぬ鳥のあるずいう蚘事思い出す改札口で東掋
小鳥がみな鳩ほどに芋ゆ、やや遠き梢の冬の倕颚の䞭に内藀しん策 「しん」は金偏に蟰
小犜こずりの人にさからふくちばしををりふし汝に芋ればさびしき内藀しん策
シヌサヌの暪にずたれる倧き鳥銖動くたび嘎はし光りたりさいかち真
ふくだみおすがみお倧き楠の春の時間を鳥は啄むさいかち真
朝鳥が鳎くああ朝鳥はシミュレヌションで 本圓は酷ひどい黒さの壮幎の鵺ぬえさいかち真
鳥のずぶかたちに切られ茹であがる菜の花やさし畏みお芋぀さいかち真
時鳥を暡すクラクション響けるに怒りたゆたふきさらぎの倜さいかち真
このずころ寂けき鳥ず芪しむに我の及ばぬ韻鏡ありさいかち真
があ぀があ぀ず怪鳥けおうの声す老い人にスヌツの二人は䟵入者ならむさいかち真
う぀らう぀ら怅子に坐るに窓倖を倧きなる鳥燃え぀぀よぎるさいかち真
腐刻画のなかに月なくあか぀きに鳥の声なく あけがたの雚䜐藀匓生
癜き犬氎に飛び入るう぀くしさ鳥鳎く鳥鳎く春の川瀬に北原癜秋
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